こんにちは。羽生市の上原学習塾、塾長の上原です。
今回は「分数が苦手で塾に来た小学生が、どのようにして分数を得意になっていったか」をお話しします。
「うちの子、計算はできるのに分数になると止まっちゃうんです…」
そんなご相談を、保護者の方から本当によくいただきます。
分数が苦手な子は本当に多い
小学生の算数でつまずきやすい単元の代表が「分数」です。
整数の計算まではスムーズでも、分数が出てきた途端に止まってしまうお子さんは少なくありません。
「分母が違うとどうすればいいの?」「なんで通分しなきゃいけないの?」
この段階でつまずくと、先の単元にも影響してしまいます。だからこそ、早めの理解が大切です。
きっかけは「分母・分子ってなに?」から
今回紹介するのは、小学5年生のAくん。
入塾当初は「分数の意味」からあやふやな状態でした。
「3分の1と4分の1、どっちが大きい?」と聞くと、
「4が大きいから4分の1!」と元気に答えるAくん。
意外とこの間違い、とても多いんです。
そこでまずは、図を描いて分数をイメージできるように指導をします。
この「イメージで理解する」ステップが、分数克服の第一歩になります。
ピザで分かる!分母と分子の感覚
分数を教えるとき、私はピザの絵を書くのが好きです。
ピザの絵を書いて、目の前で3分の1と4分の1に切ってみます。
そして…「このピザの3分の1と4分の1、どっちが大きい?」と聞くと、
「3分の1のピザの方が大きい!」と答えるAくん。
「正解!こっちのほうがいっぱい食べれるよね!先生はこっち食べたい!」
分数が苦手な生徒は、分数をただの数字として見ているのでしょう。
数字として見るのは正しいですが、イメージできるとより理解が深まります。
最後に

小学生の多くがつまづく、分数についてでした。
苦手な学生が多い分数ですが、イメージできるとすんなり乗り越える学生は多いです。
一度イメージできれば、後は練習をすることで足し算やかけ算も難なく乗り越えていきます。
分数がどういったものかイメージできていない生徒はその時はできても、後が続きません。
やはり大切なのはイメージできることです。
数字を“ただの記号”として扱っているうちは、なかなか定着しません。
でも「お金」「ピザ」「時間」など、実生活のイメージと結びつくと一気にわかりやすくなります。
計算をよく間違える生徒に、間違えた問題を口頭で単位の円を付けて質問してみたのです。
私:25円のお菓子と132円のジュースを足したらいくらになる?
生徒:えっと、157円です
私:これって今間違えた問題と同じだよ
生徒:本当だ!でも簡単に感じました
私:やっぱり、数字をお金でイメージできると簡単だよね!
分数に限らず、どんな教科でも「イメージできること」はとても大切です。
頭の中でイメージが描けるようになると、問題を“ただ解く”のではなく、“理解して使える”ようになります。
私は、できるだけ生徒の好きなものを使って説明するようにしています。
たとえば、ゲームのルールでたとえたり、スポーツの試合の流れでたとえたり。
アニメやマンガの世界を使うと、目がキラッと輝く子もいます。
勉強の内容を「自分の好きなもの」と結びつけられると、理解が深まるだけでなく、学ぶこと自体が楽しくなります。
今回の記事は以上となります。
上原学習塾では、受験のための勉強はもちろん、勉強が人生を豊かにすることを伝え指導を行っています。
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生徒の皆さんが安心して学び、未来に向かって前進できるよう、幅広くサポートしてまいります。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
塾長:上原明
学歴:東京理科大学 工学部 建築学科卒、埼玉栄高等学校(アメフト部)、羽生西中(陸上部)
指導歴:2007年から
趣味:映画、海外旅行、英語学習、シーズンスポーツ、ゲーム、マンガ