こんにちは。英語大好き羽生市の上原学習塾、塾長の上原です。
保護者の方から「埼玉県公立入試の“学校選択問題”は、どんな対策が有効ですか?」というご相談をよくいただきます。
先に結論からお伝えします。主な対策(教材)は2つです。
1.公立の学校選択問題の過去問
2.私立上位校(偏差値60以上)過去問
です。ただ、いくつか注意点もあるので具体的にお伝えします。
まずは「公立過去問」——傾向を掴むのが最優先
公立の過去問を使いましょう。
やはり、選択問題は学力検査問題(通常のもの)に比べ、難易度が高いです。さらに、問題の形式が大きく変わります。過去問を解かずぶっつけ本番で解けるほど簡単ではありません。
解き方さえ知っていれば、解けるであろう問題が多いのが特徴です。
なので、必ず事前に何度も解いて、解き方を覚えておく必要があります。
さらに、覚えておいてほしいことがあります。
選択問題にも、捨てていい問題があります。難易度が高くいため正答率がとても低い問題です。
こういった問題は数問ありますが、これを落としたところで不合格になることは決してありません。それ捨て問以外を完答できればどんな高校も合格できます。
まずは、公立の過去問を使い傾向を掴みましょう。
過去問だけでは「問題数」が足りない
公立の過去問だけでは、演習量が不足してしまいます。
特に学校選択問題レベルの応用・融合問題は、同系統の問題を数多くこなすことで思考の型が固まります。
そこで私は私立上位校(偏差値60以上)の過去問の併用を推しています。
偏差値が高い私立の過去問は、難易度が高いためよい選択問題の演習になります。
「そうしたら、どこの私立の過去問を買ったらいいの?」となると思います。
学校選択を受ける学生はおそらく偏差値60以上の私立高校を受験すると思うので、自分が受ける私立高校の過去問を使いましょう。
最大の注意点:数学の「解答(模範解答)の読み方」
ここが最重要ポイントです。
模範解答には「なぜその発想に至ったのか?」という“理由”が書かれていないことが多いです。
保護者や生徒の方は「ちゃんと説明があるはず」と思いがちですが、結論までの“思考の取っ手”は省略されているのが普通です。
偏差値75前後の生徒なら、解答を読んで“省略された部分”を頭の中で補完できるかもしれません。しかし、偏差値60台の多くの生徒は、読んだだけで「分かった気」になりやすい。
つまり、独学で模範解答を読み進めるだけでは、考え方を理解することは難しいです。
上原学習塾では、解答をただ「なぞる」指導はしません。
・どこを見た瞬間に、その手法を選んだのか?
・別解はあるのか?より安全に点を取りに行くルートは?
・解答に至るのに他に考えたが使わなかった発想があったのか?
といった“なぜ”に踏み込み、理解すること徹底します。ここが、選択問題が解けるかどうかの分かれ道です。
最後に

私は、公立過去問を軸に、私立上位校の過去問で演習量と思考の型を補う併用を強くおすすめします。
ただし、模範解答の“読み方”が大切です。「分かった気」になりやすいからです。
上原学習塾では、学校選択を受けるの中学3年生には「分かった気」にならないよう、指導をしています。
正しく「分かった」にすることが大切です。
塾生はもちろん、そうでない方で、学校選択の対策に悩まれている方がいましたらお気軽にお問い合わせください。
今回の記事は以上となります。
上原学習塾では、受験のための勉強はもちろん、勉強が人生を豊かにすることを伝え指導を行っています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
塾長:上原明
学歴:東京理科大学 工学部 建築学科卒、埼玉栄高等学校(アメフト部)、羽生西中(陸上部)
指導歴:2007年から
趣味:映画、海外旅行、英語学習、シーズンスポーツ、ゲーム、マンガ





