羽生市の上原学習塾、英語大好き塾長の上原です。
あまりマイナスな記事を書くのは控えたいのですが、令和７年度の教科書の内容をみて「これは英語嫌いが増えるな…」と思ったので、こちらの記事を書こうと思いました。
今回は「中学から英語を始めたら、なぜ英語嫌いになるのか」についてお話しします。
小学生の頃は英語が好き！と感じる学生は多いです。しかし、英語を苦手だと感じる生徒が増えるのは、中学１年生の英語授業が始まってからです。その理由について、私の指導経験から2つの要因を挙げてみます。
小学生：英語は好き！楽しい！
中学生：英語は嫌い！
1つ目の理由：授業形式のギャップ
小学生の英語教育は、主に「スピーキング」と「リスニング」に重きを置いています。授業では、歌を歌ったり、簡単なフレーズを繰り返したりして、楽しくコミュニケーションを取ることに焦点が当てられています。そのため、小学生は比較的楽しく英語に触れられることが多いのです。
しかし、中学に入ると、英語の授業は一変します。中学英語は「リーディング」と「ライティング」に重点が置かれ、文法や単語の暗記、長文読解などが中心になります。この急激な変化に多くの生徒は驚き、ついていけなくなります。これまで慣れ親しんできた「楽しい英語」から「難しい英語」へと一気に変わることで、英語に対して嫌悪感を抱く生徒が増えるのです。
2つ目の理由：前提知識のズレ
もう一つの大きな理由は、中学校での英語指導が「小学校の英語をしっかり理解している前提」で進むことです。例えば、中学1年生の最初の授業では、be動詞や一般動詞をあまり丁寧に教えません。「I am」「You are」「I like」など、すでに知っているものとして授業が進んでしまうのです。
また、中学2年生で習う不定詞「want to」や疑問詞「what, where, when」といった表現も、中学1年生の段階である程度理解しているという前提で授業が行われます。これらをしっかり復習する時間がないまま、次々と新しい文法や単語が出てくるため、英語の基礎がしっかりしていない生徒は、すぐに置いていかれてしまいます。
このように、生徒たちは「英語が難しい」「英語が分からない」と感じ、徐々に英語嫌いになっていくのです。
中学英語の壁を乗り越えるために
では、どうすれば英語嫌いを防ぐことができるのでしょうか？
それは「先取り学習」です。小学生の頃から少し英語の基礎を勉強しておけばいいのです。
小学生の頃に基礎を作って置き、中学生に入ります。そして、最初から学校のテストで良い点数を獲得してしまえば、英語を得意科目にすることができます。
「いつから英語の学習を始めたらいいの？」と言った質問に答えるなら、小学5年生頃から始めるのがいいです。時間に無理なく勉強することができます。be動詞や一般動詞の文法と発音の基本ついて学んでおくことが、中学校以降の英語学習の大きな助けとなります。
最後に
英語嫌いになる理由とその解決法についてでした。英語を嫌いになるのは、多くの場合「英語が分からない」と感じる瞬間です。なので、分からなくならないように「先取り学習」すれば大丈夫です。
英語学習の先取りは、早ければいいという面もありますが、あまり子供がストレスにならない範囲でやらなければ返って英語を嫌いになってしまうかもしれないのでバランスが難しい所ですね。可能ならば、種をまく感覚で、保護者が洋楽や洋画を見て英語に興味を持つような環境を作るのがオススメです。
実際、私は両親がロックバンドのクイーンが好きだったため、その曲を聴きながら育ちました。そして、英語で歌ってみたい！と思うようになり、英語に対して子供の頃から興味を持っていました。（中２までテストでは点数が取れず英語の授業は嫌いでしたが…）今では３曲ほどですが歌詞を暗記して歌えるほどにまでなりました。
両親は私を英語好きにしたかったか？というとそんなことはないと思います。単純にクイーンのファンでしたからね。そういったさりげなさが良かったのだと思います。親が洋楽を楽しんでいる姿を見たので、自分も楽しめたのだと思います。最近は両親と車で一緒にいるときにクイーンの曲を聴いては、歌詞の意味や文法を教えたりしてます。
今回の記事はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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塾長：上原明
学歴：東京理科大学 工学部 建築学科卒、埼玉栄高等学校（アメフト部）、羽生西中（陸上部）
指導歴：2007年から
趣味：映画、海外旅行、英語学習、シーズンスポーツ、ゲーム、マンガ
