羽生市の上原学習塾、英語大好き塾長の上原です。
英語の学習には熟語が欠かせません。熟語は単語の組み合わせによって新たな意味を持つ表現です。この熟語の多さに圧倒され、覚えるのに苦労する学生は多いです。私もそのひとりでした。そこで、熟語を覚える際に役立つアプローチを紹介します。
熟語の2種類
熟語には大きく分けて2つの種類があります。1つ目は、暗記が必要な熟語、2つ目は、文法や構文の知識で理解できる熟語です。
1. 暗記が必要な熟語
英語の熟語の中には、個々の単語の意味からは全く予測できないものがあります。例えば、「kick the bucket」という表現は、直訳すれば「バケツを蹴る」となりますが、実際の意味は「亡くなる」という隠喩的な意味です。
このように、言葉の意味が直訳では伝わらない熟語は、丸ごと暗記するしかありません。また、ネイティブにとってはごく普通の表現でも、日本人にとっては馴染みのない比喩や文化的背景が含まれていることも多いため、このタイプの熟語は覚える負担が大きくなります。
2. 文法・構文で理解できる熟語
文法や構文を理解していれば、推測で意味が理解できる熟語もあります。例えば、「look after」は「世話をする」という意味で使われます。
look:見る
after:後ろ、後についていく
文法や構文に基づいて考えれば、誰かの後を見守るようなイメージから、「世話をする」という意味が自然に導き出せるわけです。
この例は中学1年生が分かるような簡単な例です。他にも例をあげれば、熟語集の参考書に『これは熟語です』と書いてあるものも、理解して覚えられるケースがあります。このように文法・構文の知識で理解できる熟語は数多くあります。
学生には区別が難しい
学生にとって、「暗記が必要な熟語」と「理解で覚えられる熟語」の区別は難しいです。
私自身も学生時代はこの区別ができず、全ての熟語を暗記しようとしていたため、覚える量が増え負担を感じていました。実際、多くの学生がこのようにすべてを暗記しようとし、途中で挫折することも少なくありません。英語を嫌いになってしまうキッカケでもあるでしょう。
塾での指導方針:暗記の工夫
この経験を踏まえ、私が指導する際には、できるだけ「暗記が必要な熟語」と「理解できる熟語」を区別し、後者については暗記せずに自然に覚えられるようにサポートしています。例えば、文法や構文が理解できる学生には、理解できる熟語をいくつか例示して、熟語の成り立ちや単語の意味の繋がりを考える方法を教えています。
このように、理解できる熟語を納得して覚えられるので当塾の塾生たちは英語を楽しく学んでいます。『学校では暗記とされていた表現を、考えればわかるのは楽しい』と言ってもらえます。
最後に
熟語の覚え方についてでした。「暗記が必要な熟語」と「文法・構造から理解できる熟語」を区別せずに覚えると、受験対策としては効果が低いです。考え方が身につかない学習法は続けにくく、英語に苦手意識がついてしまうかもしれません。やはり、「考えて分かる英語」は楽しいものです。
上の記事で「暗記が必要な熟語」として紹介した熟語についてですが
kick the bucket
直訳:バケツを蹴る
実際の意味:亡くなる
この表現は少しセンシティブなものですが、私は映画をきっかけに覚えました。首吊り自殺の際に土台のバケツを蹴る動作が由来だと言われています。このように文化的な背景を知ると記憶に残りやすいですよね。ただ、学生にとっては身近でないため、暗記が必要な場合もあるでしょう。
また、「cheek:ほほ」は、化粧品に興味がある方なら「チーク」としてピンとくるかもしれません。興味があれば、「なるほど!」と一度で覚えられる単語です。しかし、化粧品に関心のない学生にとっては暗記に頼らざるを得ないでしょう。
熟語指導では、生徒の性格や興味を考慮して教えるのがポイントです。「この生徒なら、この例えが覚えやすいだろうな」「映画好きのこの子なら、あのシーンで覚えるかも」と考えると、私もワクワクしますね。塾では、生徒たちに「考えて学ぶ」楽しさを伝えています。当塾の英語指導にご興味がある方は、ぜひ一度体験授業にお越しください。以上、今回の記事でした。
上原学習塾では、受験のための勉強はもちろん、勉強が人生を豊かにすることを伝え指導を行っています。
小学生・中学生・高校生はもちろん、社会人・保護者に向けた英語も指導しています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
塾長:上原明
学歴:東京理科大学 工学部 建築学科卒、埼玉栄高等学校(アメフト部)、羽生西中(陸上部)
指導歴:2007年から
趣味:映画、海外旅行、英語学習、シーズンスポーツ、ゲーム、マンガ