高校生の生徒が英語の偏差値3ケタを取る:高偏差値の指導法

こんにちは!羽生市の上原学習塾、英語大好き塾長の上原です。
先日塾生が模試の結果を持って来てくれました。驚いたことに偏差値が『100』を超えていました
偏差値とは、全体の平均を50として、自分が全体の中でどの位置にいるかを示す指標です。通常、偏差値は100を超えることは稀ですが、理論上可能であり、そのような数字を目にすると驚きます。しかし、実際に生徒が英語で偏差値3ケタを取ってきたときは感動を覚えました。

今回は、こうした高偏差値の生徒に対してどのように指導を行っているのかをお話しします。

教え方は生徒によって異なる

教え方は生徒によって異なる
そもそも指導法は生徒の学力や理解度に応じて柔軟に変えるべきです。どんなに素晴らしい教え方でも、その生徒に合わなければ効果を発揮しません。
私は、生徒1人ひとりの状況や性格に合わせた指導を心がけており、そのため授業形態を「集団+個別指導」のハイブリッド形式にしています。集団授業で基礎を固め、個別指導で細かい疑問や個々の弱点を補う。こうしたバランスが生徒の成績向上には非常に重要だと考えています。

今回の生徒は高校生で、高校生の指導は完全に個別での指導になります。

高偏差値の生徒への指導:知識を繋げる

高偏差値の生徒に対する指導のポイントは、「知識を繋げること」です。単発の知識を覚えるだけではなく、既に持っている知識同士を結びつけ、より深い理解へと導くアプローチを取ります。


文法の知識を繋げる例
例えば、分詞構文という高校英語で学ぶ文法があります。この分詞構文では動詞の-ing形が使われますが、この形には以下の3つの役割があります。

  1. 動名詞(例: Playing tennis is fun.)
  2. 進行形(例: She is playing tennis.)
  3. 分詞(例: Playing tennis, she injured her arm.)

高偏差値の生徒に対しては、この-ing形の知識を繋げて、それぞれの用法の違いを明確に教えます。また、「動名詞」と対比されることの多い「不定詞」についても話を広げ、知識の幅を広げます。イモずる式で知識を掘り起こすことができるのです。
このように知識を関連づけることで、生徒は断片的な記憶ではなく、しっかりとした理解を構築できます。これにより、応用問題にも強くなります。

イディオムを繋げる指導

文法だけでなく、イディオム指導でも知識を繋げる方法は効果的です。
新しいイディオムを学んだ場合、似た表現を比較対象として指導し、同じ単語を使うけれど違う意味になる場合などしっかりと区別をさせます。学生は似た表現を区別せず覚えてしまうことがしばしばあります。
比較を行うことで、単語やフレーズがどのように文中で機能するかを理解させます。同時に、前置詞や副詞が持つニュアンスについても掘り下げ、知識の幅を広げます

知識の繋がりは生徒だけでは気付けない

このような「知識の繋がり」を生徒自身が参考書や問題集を読むだけで発見するのは非常に難しいです。参考書には断片的な情報は書かれていても、それらをどう関連づけるかまでは書かれていないことがほとんどです。
また、どの知識とどの知識を比較すればよいか、どのタイミングで復習すればよいかを判断するのも、初心者の段階では困難です。だからこそ、先生や塾の役割が重要になります。私は生徒たちに、こうした「関連づけ」の考え方を伝えることを指導の軸にしています。

引き出しを増やし、練度を上げる

知識の関連づけができるようになるには、まず基礎知識が頭の中の「引き出し」として整理され、スムーズに取り出せる状態であることが必要です。そのためには、これまで学んだことを繰り返し復習し、引き出しを増やしていく必要があります。
高偏差値の生徒は、知識の引き出しが豊富で、その中から適切なものを瞬時に取り出す力があります。一方で、まだ知識が整理されていない生徒に対しては、まずは基本的な事項をしっかり固め、引き出しを増やすことに重点を置きます。

まとめ

おわり

英語の偏差値3ケタという成果は、確かに素晴らしいものです。しかし、それを目標にするのではなく、生徒が「自分の知識を活用し、考えられる力」を身につけることこそが、教育の本質だと考えています。
高偏差値の生徒には、知識を繋げて深める指導を行い、まだ基礎が不十分な生徒には引き出しを増やし、練度を上げる指導を行います。それぞれの段階に合わせた指導を行うことで、生徒たちの成績だけでなく、自信や学びへの意欲も育んでいきたいと思っています。

好成績者の話をしましたが、一番大切なのは「自分が成長したかどうか」です。
私自身、ずっと成績が良かったわけではなく、伸び悩んでいた時期もありました。しかし、「昨日できなかったことが、今日できるようになった!」という小さな積み重ねを大切にし、自分の成長を認めることで勉強を続けることができました。

勉強は、継続することで必ず結果に繋がります。焦らず、一歩一歩前に進んでいきましょう。
塾の指導を通じて、生徒たちがさらに大きく成長できるよう、これからもサポートを続けていきます。

上原学習塾では、受験のための勉強はもちろん、勉強が人生を豊かにすることを伝え指導を行っています。
小学生・中学生・高校生はもちろん、社会人・保護者に向けた英語も指導しています。
塾で英語を習ってみたいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

塾長ブログは週に1,2回更新予定です。教育に関する記事を定期的にアップしていますので、ぜひご覧ください。
読んでくださった塾生、保護者の皆様は何かお困りのことがありましたら、お気軽に塾長にご連絡ください。塾をお探しの方も、どう勉強したらいいのか?などのお悩みがありましたらご連絡ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

塾長:上原明
学歴:東京理科大学 工学部 建築学科卒、埼玉栄高等学校(アメフト部)、羽生西中(陸上部)
指導歴:2007年から
趣味:映画、海外旅行、英語学習、シーズンスポーツ、ゲーム、マンガ、ボードゲーム作り


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